皆さん、こんにちは!健心整骨院の阿部ですヽ(^。^)ノ
最近まで暑い日が続いてましたが、ようやく過ごしやすくなりそうですね。
来週から気温が下がる予報なので、寒暖差には十分気をつけてお過ごしくださいm(__)m
今回の阿部ブログは『足関節捻挫の対処法・治療法』についてご紹介します❕
私は小学校から高校・社会人までバスケットボールをしてきました。
競技を続けていく中で、たくさんケガをしてきましたが、一番多かったのが『足関節捻挫』でした。
特に酷かったのは、捻った勢いで骨も折れてしまったこともあります💦💦💦
あれは気を失うくらい痛かったですね~(/ω\)
どのスポーツでも『足関節捻挫』を経験されている方は多いのではないでしょうか❔
『足関節捻挫』
足関節捻挫の種類
足関節捻挫は、大きく2種類あります。
1つは足関節内反捻挫、もう一つは足関節外反捻挫です。
割合としては圧倒的に足関節内反捻挫が多く、9割以上は足関節内反捻挫と言われています。
そんな足関節捻挫の怪我は再発率が高く、「足関節捻挫は癖になる」とも言われます。
捻挫とは、正常な可動域を超える動きを強制された際に靱帯などの組織を損傷する怪我です。
その為、軽く足首を捻った程度でも足関節捻挫と言えますし、骨折を伴う大きな怪我でも足関節捻挫と言えます。
足関節捻挫はスポーツ中に起こる怪我の中でも最も発生頻度の高い怪我です。
足首捻挫には大きく2種類の捻挫があります。
1つは足関節内反捻挫です。
足関節内反捻挫とは、足の甲が外側に向く状態で捻挫する足関節捻挫です。
足関節内反捻挫では、主に足首の外側の靱帯を損傷します。
具体的には、前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靱帯の3つが主に足関節内反捻挫で損傷する靱帯です。
稀に足首の内側の靱帯である二分靱帯を損傷していることもあります。
2つ目は足関節外反捻挫です。
これは足関節内反捻挫とは反対に、足の甲が内側に向く状態で起こる足首捻挫です。
足関節外反捻挫では、足首の内側の靱帯である三角靱帯を損傷します。
また、腓骨骨折や内果骨折といった骨折を伴うことも多く、足関節内反捻挫に比べて重症化しやすい捻挫です。
発生頻度では足関節内反捻挫が圧倒的に多く、90%以上の足首捻挫は足関節内反捻挫と言っていいと思います。
その為、スポーツ選手が「足首捻挫で離脱」といったニュースがあった場合はほぼ間違いなく足関節内反捻挫です。
発生頻度が低いものの、足関節外反捻挫は重症化しやすい怪我です。
頻度が高く比較的軽症なものの再発しやすいのが足関節内反捻挫、頻度は低いものの重症化しやすいのが足関節外反捻挫と言えます。
足関節捻挫の症状
足関節捻挫の症状としては、痛みや腫れ・内出血や熱感などがあります。
軽症であっても強い腫れが出ることがあり、履いていた靴が履けなくなるほど強い腫れが症状として現れます。
また、時間が経つと青紫色に変色しますが、これは内出血の影響です。
その為、見た目としてはかなり重症の怪我に見えるような症状が現れます。
痛みもあり、特に体重をかけた時に痛みが出ます。
また、くるぶしである外果骨折・内果骨折などを併発する足関節捻挫があります。
ただ、軽症と思われても念のため骨折を疑って一度整形外科でレントゲン検査を受けた方が安心です。
ただの足関節捻挫だと思っていたら、実は骨折が後から分かったというケースも多いです。
足関節捻挫の原因
足関節捻挫の原因は、関節の可動域を超える動きを強制する強い外力です。
つまり、関節が支えきれない強い力で足首を捻られたことが原因で足関節捻挫は起こります。
具体的には、ジャンプの着地を失敗、相手選手と接触して転倒した際に着地を失敗、着地の際に何かを踏んで足首を捻るなどが直接的な足関節捻挫の原因です。
一言で言えば着地失敗が足関節捻挫の原因です。
着地の際には片足に全体重が乗ります。
その時に足首が捻られていると、体重がかかった状態でその捻りを強制します。
その為、体重がかかっていない状態で足首を捻っても捻挫はしません。
足関節捻挫(足関節内反捻挫)の全治までの期間目安
・足関節内反捻挫Ⅰ度損傷(軽症の足首捻挫)
全治2~3日
長くても完治までは1週間あれば大丈夫です
・足関節内反捻挫Ⅱ度損傷(中程度の足首捻挫)
全治2~3週間
すぐに復帰は難しいですので、完治までは期間がかかります。
・足関節内反捻挫Ⅲ度損傷(重症の足首捻挫)
全治1~2か月
かなり完治まで期間がかかります。
場合によっては手術の可能性もあり、手術となればさらに完治まで期間がかかります。
・足関節外反捻挫
足関節外反捻挫は重症化しやすい足関節捻挫で、完治までの期間の目安が分かりにくい怪我です。
足関節内反捻挫のように数日で完治ということはないですので、軽症でも完治までの期間が2~3週間、重症であれば2~3か月以上完治までの期間がかかります。
また、これらの全治までの期間はあくまで目安です。
足関節捻挫の応急処置方法
足関節捻挫の応急処置方法としては、RICE処置が一般的です。
RICE処置とは、応急処置方法の頭文字をとったものです。
R…安静(レスト)
I…冷却(アイシング)
C…圧迫(コンプレッション)
E…挙上(エレベーション)
足関節捻挫の怪我をしたら、まずは安静にします。
そしてアイシングをしますが、この時合わせてバンテージなどで圧迫します。
アイシングをする際は、心臓よりも足首を高い位置に挙上しましょう。
また、急性期という炎症が激しい期間が終わった後もサポーターやテーピングなどで固定して極力安静を保ちます。
最近ではあまり安静にしない方が早く治るとのことで、積極的に動かすという手法もあります。
ただ、まだ一般的な処置方法としてはこのRICE処置だと思いますので、この手順での応急処置をお勧めします。
足関節捻挫の運動療法
足関節捻挫の運動療法としては、様々な方法があります。
一般的によく行われるのが、タオルギャザーという足の指の運動です。
足関節捻挫で安静に固定していると、この足の指が動かなくなり再発率が上がります。
それを防ぐ為の運動がこのタオルギャザーです。
ただ、個人的にはタオルギャザーは足関節捻挫の運動としては重要度が低いと考えています。
これよりも大きな足関節捻挫の原因が他にあると思いますので、そちらを改善する方が足関節捻挫の再発予防に効果的だと思います。
足関節捻挫の原因は人によって異なりますので、まずは原因を詳しくチェックする必要があります。
股関節の筋力や柔軟性、着地動作の動きの癖、逆足の筋力や走り方、片足立ちのバランスなど色々とチェックが必要です。
そのチェックで分かった欠点を改善するようなストレッチやトレーニングが足関節捻挫の再発予防には必要です。
この運動療法やストレッチがなければ、足関節捻挫を再発して「足関節捻挫が癖になる」可能性が高くなります。
当院では、運動療法の他、テーピング、超音波療法などを用いて、早期のスポーツ復帰を目指しております。